1. メインラインの末端に抵抗板(以下ジャンボバードと呼ぶ)を取り付け、海に投げ入れます。 |
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ここにメインラインを接続します。 |
ジャンボバードの働きは、波の抵抗を受け、
メインライン及びタグラインをピンとまっすぐに張らせることと、波しぶきによって集魚効果を与えることです。
左写真は、ジャンボバードを海に投げ入れる
ところです。 |
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2. はじめのうちは船をゆっくり走らせながらリールに巻かれたメインラインを沖だししつつ、ブランチハンガー
接続部にブランセット(ブランチ+ルアー)を取り付けます。セット数は4セット(ライトトローリングの場合は
3セット)です。 |
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接続部の詳細はコチラ |
ブランセットは接続金具で簡単に取り付けられます。
また長さ調節も簡単にできますので、
ルアーが水面よりやや上にくる位置
にセットして下さい。 |
× ○ ○ |
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3. ブランセットを全て取り付けたら、再びメインラインを沖だししていき、最後にタグライン接続部とタグライン
をブレーカーで接続します。また同じところにアクションラインも取り付けます。 |
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タグライン接合部の取り付け方法 |
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メインラインのリング部が、タグライン
接続部になります。 |
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リング部にブレーカーを通します。 |
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折り返します。 |
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次にタグラインを取付けます。 |
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脱着は簡単なスイベル方式です。 |
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次にアクションラインを取付けます。 |
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タグラインの根元に取付けます。
SUSスナップで取付けます。 |
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取付け完了です。 |
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各部名称 |
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この状態で、竿先からタグライン→ブレーカー→メインライン→ジャンボバードの順に一直線になります。
いよいよJPスティック漁法の準備は完了となり、トローリングのスタートです。 |
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デッキ中央から見上げますと、JPスティックがよくしなって
いるのがわかります。 |
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手元のロッドから見た各部の位置関係です。 |
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タグライン接続部 |
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船後方から、ジャンボバードが引っ張られているのが
見えます。 |
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注意:操業中の安全確保のため、他船への目印として下記の事を厳守して下さい。 |
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タグラインのブレーカー付近に操業中を示すフラッグ(旗)を取付けて下さい。 |
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各パーツの長さ及びセット図の詳細はコチラをご覧下さい。 |
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4. ジャンボバードを曳くと、波の抵抗を受けてメインラインに張力差が生じま
す。それをJPスティックの反発力で緩和してラインの緩みを解消し、
ラインに素早い緊張をもたらします。
@船のトローリング中の操業速度は5〜8ノットです。
魚種や天候等で変わりますから調整しながら行って下さい。 |
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5. 船を走らせるとバウンドしたりローリングやピッチングが発生します。するとJPスティックの竿先(top)が
前後左右に振れ動きます。それらの動きに伴いブランセットのルアーは海面をたたいたりジャンプしたり
空中をトビウオのように飛んだりします。これらの不規則な動きは魚の索餌本能を刺激し、“喰い”を誘う
効果を発揮します。 |
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6. さらにアクションラインを使ってルアーにもうひと動き加えることができます。
魚が喰うまでの待っている間も、こうやって積極的に釣りに参加できるので、乗船している全ての人が、
その様子をデッキから眺めたり、アクションラインを操ったりして楽しむことができます。 |
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ルアーが水面よりもやや上にあるので、デッキから魚が喰う様子がよくわかります。 |
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7. 魚群探索
魚探やソナー等のハイテク機器が発達した今日でも、魚の群れを発見するためには一般的に鳥の飛んで
いる様子を注意深く観察することが必要です。
鳥はイワシのような小魚を餌としているので
空から小魚の群れを発見すると、その方向
に四方八方から飛んできて、一ヵ所に集中
し、遠くから眺めるとあたかも山のように見
えることから、漁師達はこれを“鳥山”と呼
び、重要な魚群探索のひとつとして、今も
その基礎をなしています。
魚群を発見したら現場に急行し、右図のよ
うに群れに対して刺激を避けて大きく弧を
描きつつ、疑似餌(ルアー)を群れの上に横
並びに乗せるように操船します。
このJPスティック漁法で最も緊張と興奮を
覚える瞬間です。
一度でヒットしなくても、群れが見えている
限り何度でも同様の方法を繰り返します。
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鳥山 |
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8. 魚が喰ったとき、もし衝撃が強いと口離れをしたり、口切れをおこして魚を
逃がしてしまうことになります。
魚が疑似餌に喰いつくと、竿先は弓のように急速にしなりはじめ、竿は負
荷に応じてバランスのつりあうところまで、だんだん元(下)の方へ曲がり
ます。JPスティックの強靭な弾力性が時間差をつくり出す結果、魚の口あ
たりが良くなり、次の瞬間、反発力によって竿に戻りの力が働き釣竿が魚
の口を捕らえます。魚はさらに逃げようとしますが、結果的には釣り針の
口掛りをますます確実なものにするわけです。 |
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9. 魚はなおも逃げようとしてもがきます。トローリング中に魚が喰いつくと、通常魚体重量の3倍の力が働く
というDATAがあります。瞬時のごとく強力な負荷がシステム全体に加わり、専用の“とばし”糸である
ブレーカーが切れ、メインラインはJPスティックから切り離されます。仮にブレーカーがないと、この強力な
負荷がJPスティックを通して船全体に加わり、非常に危険です。必ず取付けるようにして下さい。 |
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タグラインをこのリングに通します。 |
負荷が掛かるとここが切れます。 |
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注意 |
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@ブレーカーとしてポリ乳酸を主原料とした糸を使用しています。生分解が可能で、海に
落ちても海洋汚染を起こす心配がなく、ブレーカー素材として適しています。
Aブレーカーは必ず当社指定のものをご使用ください。 |
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トローリングで一番最高の瞬間 |
10. ブレーカーが切れ、JPスティックから切り離されたメインラインは
手元のロッド(リール)とダイレクトになり、どんどん沖へ持ってい
かれます。100Mくらいラインが出たところで魚の勢いが衰えたら
リールを巻き始めて下さい。どのルアーに喰っているか、この段
階でははっきりわかりませんから、メインラインを巻き上げながら
不要なブランセット(ブランチ+ルアー)は取り除いていきます。
(ステンレス(SUS)スナップで簡単に取り外せます。)
メインラインそのものは、全てリールに巻き取ることができます。
リールのドラッグ調整の目安 |
魚種 |
ドラッグ強度 /kg |
イナダ・カツオ |
3 |
ワラサ・ヒラマサ・カツオ中 |
4〜5 |
ブリ・カマスザワラ・ヒラマサ |
5〜6 |
ビンナガマグロ大・メジマグロ小 |
6〜7 |
大型カジキ・マグロ類 |
7〜12 |
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11. 魚が船に近づいたらギャフでキャッチし、船内に引き揚げます。 |
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メインラインを巻き取り、ブランセットが船まで近づいてきた
ところです。魚影が見えています。 |
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船元まできたら、引き揚げにかかります。
魚も鮮明に見えています。 |
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ブランセットの引き揚げもクルーの仕事です。 |
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大きな魚はギャフを使って引き揚げます。 |
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フィッシュルアーに魚が喰いつきました。 |
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フィッシュルアー及び、ブランセット。
ブランセット(ルアー)には他にイカタイプがあります。 |
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JPスティック漁法は、ルアーが海面上を飛んだり跳ねたりジャンプしたりすることで、時にはトビウオのよ
うに影をつくったり、逃げ惑う小魚のようであったりして非常に不規則で複雑な動きをします。
マグロにとってこのような疑似餌の動きは索餌本能を最大限に刺激し興奮させます。 |
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従来のトローリングでは疑似餌は水中を泳ぎますが、JPスティック漁法では海面上が活動の場です。
回遊魚であるマグロ類が餌を求めて表層に出てくる頃合が最も適しています。
これまであまりマグロが釣れなかった人でも、JPスティック漁法では10倍以上の漁獲が可能になります。 |
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